お金が存在する意味とは?
誰もが知っていることですが、お金は非常に大切なものです。
では、お金とは何なのでしょうか?
そもそもお金がどんな意味や価値を持っているのかを、真剣に考えている人は少ないはずです。
逆に、お金の価値に気付いた人は、人生の生き方が楽になるのかもしれません。
お金の必要性
まず、お金とは生きて行くために必要不可欠なものです。
このような言葉を聞くと反射的に、「自給自足すれば金は不要」と声を上げる人が一定数居ます。
確かに、水や食料を自分だけで調達して、住む家を用意すれば生きていけるでしょう。
お金は掛かりません。つまり不要なのです。
しかし、現実的にそんな生活はほぼ不可能でしょう。
現代社会は多くの物事を分業して助け合うことが前提の仕組みになっています。
水を提供する人、食べ物を提供する人、家や衣服などなど、それぞれが専門分野を持っているのです。
そして、それらを提供してもらう代わりにお金が必要となります。
国に住む以上は税金を払う必要がありますし、国民健康保険にも加入することになるでしょう。
生涯に渡って国に頼らず、病気にもならないと断言することは簡単です。
ですが、年老いた時にも同じ言動を取れるかどうかは怪しいものです。
物々交換という手法もありますが、これも非効率的です。
食べ物が欲しい大工が居たとしましょう。
そうなると、家が欲しい農家の人を探さなければなりません。
さらに、農家の人が家を欲しいと思わなければ、物々交換は成立しないのです。
条件が合うまで待って居ては飢えてしまうでしょう。
しかし、お金という共通の価値があれば、それを対価に食べ物を得られるのです。
さて、このように生きる上でお金は必要なものだと判明しました。
お金が無ければ生きていけませんし、平均水準よりも多ければ多いほど贅沢な暮らしが可能です。
この贅沢な暮らしが、人がお金に惑わされる原点でもあります。
食べて眠れる家があるだけの暮らしは、必要最低限のものでしかありません。
それよりも、美味しい物を食べて、快適な家に暮らし、娯楽を楽しむにはお金が必要です。
だからこそ、人は働いてお金を稼ぎたいと強く願うのです。
お金の歴史
お金が持つ影響力
また、お金は権力の源にもなります。
お金を持っている、ただそれだけのことが周囲へ強い影響力を発揮するのです。
ただの紙でしか無いにも関わらず、そこにははかり知れない力が秘められています。
お金には価値があり、影響力があります。
そんなお金は、他人からの信頼や感謝の心が眠っています。
アルバイトや仕事でお金を得ている人は、なぜお金を貰っているのでしょうか?
それは仕事に対する当然の支払いではなく、人の信頼や感謝があるのです。
仕事をしてくれてありがとう、だからその対価としてお金を受け取って欲しいという流れがあります。
例えばあなたが会社の経営者であるとすれば、従業員の方はお給料という形で「お金」をもらえることで会社を信頼し、それが感謝する気持ちにもつながっていきます。
経営者と従業員が互いに感謝しあいながら回っている会社は、きっと良い会社でしょう。
しかし、もしも経営が悪化し、給料の遅配などがあればたちまち会社は信頼を失うことになります。
つまりお金は会社の命運を握る大事な要素なのです。
会社を良い状態で回すために、お金は必要であり、もしそれが不足するようならばあらゆる手段を講じてそれを補充する必要があるのです。最近であればファクタリングが資金調達法としては有名です。
会社が持っている売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらうことにより、前倒しで現金を得る方法です。
従業員との信頼関係さえ失わなければ、会社の建て直しは可能であるケースも多いのです。
経営者は、従業員との信頼関係を最重視し、労働に対する感謝とそれに見合った報酬を出す気持ちを忘れてはいけません。
搾取するだけの経営者には、破滅の未来しかないのです。
お金がすべてという錯覚に陥ってしまったり、何も考えていなかったりすると、冷めた感情でただただお金を集めます。
しかし、周りに何も気を配らずにお金を集めるだけでは、いずれ見捨てられてしまうでしょう。
なぜならそこに、信頼や感謝の気持ちが込められていないからです。
お金を稼ぐことに執着していてはいけないのです。
お金は生きるために必要なものです。
そしてそのお金は、他人からの信頼や感謝によってあなたの元へと集まって来ているのです。
親から莫大なお金を引き継いだ人は、親から信頼や感謝をされています。
仕事でお金を稼ぐ人は、会社や上司、あるいは消費者から信頼や感謝をされているでしょう。
お金をもらうことの意味、そしてお金を稼ぐことの意味、それを考えてみましょう。
人生はどうなるか分かりません。
ですが、お金の価値をしっかりと考えている人の方が人生の歩みは快適になるはずです。
自分の稼いだお金が誰からの信頼や感謝によるものなのか、思い描いてみてください。
そして、その人の役に立ちたいと思う気持ちこそが、お金を得るために大切なことなのです。
お金を借りるという選択
お金がどうしても足りない…
お金を借りるということにネガティブなイメージを持つ方も多いかもしれませんが、今現在手元に無い物をすぐに手に入れるには、誰かに貰うか借りるしかないのが現実です。
お金の貸し借りに纏わるトラブルは後を絶ちませんが、その原因の多くは「正しい知識を持ち合わせていなかった」点に他なりません。
貸す側もビジネスで行っているわけですから、友人や家族でない限り期限は厳守し、慢性的な利用は絶対に避けましょう。
お金を借りたい場合は「すぐに返す」「一時的な利用に留める」「業者選びは慎重に」を徹底してください。