1990年代以降は男女雇用均等法が施行され、男性と女性の給料に差がなくなりました。

MENU

サラリーマンの初任給の歴史

 

初任給とは、学校を卒業したあと、アルバイトではなく正社員として就職したときに初めてもらえる給料のことです。
この初任給は当時の物価や経済的なものを示す指針としてみる事もできます。
ここでは、1955年からの大学卒の初任給について記載をしていきます。

 

お給料と通帳

 

1955年~1985年

1955年の大学卒業した男性の初任給は13,000円ほどで、同じく大学を卒業した女性の初任給は11,500円ほどでした。1,500円ほど開きがあるのは「男女雇用均等法」が出来る以前の事だった為です。

 

その後、初任給は年平均で5%ほど上がっていきます。1970年代に物価が高騰したオイルショックのころには、1965年の男性の初任給が24,000円ほどだったのが急上昇し、1970年には41,000円ほどになりました。
初任給が10万円越えたのは1980年からで、男性の初任給は118,000円、女性でも初任給が111,000円になりました。

 

1990年代以降

1990年代以降は「男女雇用均等法」が施行されて以降なので、男性と女性の給料に差が出なくなりました。
1990年には大学卒業の人の初任給は173,000円ほど。一般的に「バブル」と呼ばれる時期で、5年後の1995年には198,000円まであがります。

 

しかし、バブルの崩壊した2000年代以降はほぼ初任給は上がっていきません。
2000年の初任給が201,000円であるのに対し、2017年現在でもこの数字からほぼ変わっていません。
これにはバブル崩壊後、長期のデフレ経済に突入してしまった事、2007年にサブプライム問題で世界経済が減退してしまったことなどがあります。

 

しかし、日本の物価は徐々に上がり続けています。それでも初任給が上がらないのは、これまでの流れをみると日本は2000年以降ずっと最悪の経済情勢であるといえるのです。